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ライフスタイル

考えない幸せ 高倉健

多くを語らない高倉健さん。そこには、よく喋るが何もしない無気力な人の姿勢とは真反対の寡黙と静かな佇まいがあった。語らず、目で話しかける高倉健さんは、何もしないのではなく、喋り闇雲に動く人を軽く凌駕する。
ハードボイルド

原尞のハードボイルド

原尞が死んだ。少し前だ。寡作の小説家の主人公は探偵沢崎。彼にもう会えないのは、悲しい。独りであることを矜持として持っている。皮肉屋で自分を卑下することに長けているが、譲れない正義感と優しさの塊である。
テレビドラマ

知的な悪党が女にモテるー柳沢きみお論(4)

柳沢きみおの漫画で結構面白いのが、知的な悪党が主人公になったマンガだ。彼らのどうしようもないくらい怜悧でクールで悪の何かが背中にありそうな際立ったキャラが、僕らをゾクゾクさせる。漫画「特命係長只野仁」にみる知的な悪党の魅力を語ろう。
めぞん一刻

めぞん一刻を語る㉝:潜在意識と顕在意識(1)

めぞん一刻の心理学的的アプローチ。五代君の響子さんが大好きという潜在意識が、この漫画の重要なエンジンだ。無意識に存在する響子さんラブフォーエバー潜在意識が色々な顕在意識行動として顕れ面白くさせるのだ。
柳沢きみお

流行唄ー柳沢きみお論(3)

柳沢きみおの漫画「流行唄」。音楽業界の世界に生きる男の物語だ。華やかな業界に君臨する男の人生に対する思いや死への恐怖や、色々なことが織り交ざる漫画になっている。
めぞん一刻

めぞん一刻を語る㉜:生まれるという不思議

生まれてきたことをマイナスに考えるか、プラスに考えるか。可能なら、プラスに考えられる時代でそういう気持ちの自分でいたいと思うと、実は、メゾン一刻は言っているような気がしてきたのであった。
めぞん一刻

めぞん一刻を語る㉛:キャバレー・ストーリー

高橋留美子先生が良く書いたなって思うのは、五代君が就職できずに務めるバイト先のキャバレーの話。コメディ漫画で珍しいし、面白い。彼女の目線は温かく、優しい。メゾン一刻が素晴らしいのは、誰に対しても社会に対しても、平等に公平だからだろうか?
僕と君の大切な話

僕と君の大切な話

ろびこ作品の「僕と君の大切な話」。この漫画をして、トーキング・ラブコメディと言う人がいる。その通り。素晴らしくキャッチ―な表現だ。高校生たちの会話が面白過ぎて、今までの少女漫画の中では、かなりのレベルに仕上がっているのだ。まだ読んでいない人は、是非お読みを。
健康

氣の呼吸法

氣の呼吸法の実践をおこなうことで、健康になりましょう。感情の起伏を抑えましょう。氣の呼吸法こそが、幸せになるための修験道のベースになりますね。絶対に覚えなくてはならないし、このことを知らなくてはなりませんね。
哲学

男の自画像ー柳沢きみお論(2)

男の自画像。並木の人生は、かっこいい。傷ついた男の矜持がそこにある。心に残ったおのれの夢にひたすら賭ける男の姿が結構感動させられる。幸せっていうのも、存外、自分の心にある隠してしまった夢をもう一度開いてみるところから始まるのかもしれないね。柳沢きみお、やるね。
中島みゆき

俺の昭和POPS:永遠の嘘をついてくれ

中島みゆきが作り吉田拓郎が歌った昭和POPSの隠れた名曲『永遠の嘘をついてくれ』の歌詞には、ハードボイルド小説の味がする。死を前にして友への深い気持ち。出会わなければよかった人などないと笑ってくれ、と。
哲学

多くを語らない幸せ

義理と人情と誠実さ。高倉健を知る人達は皆言う。多くのことを語らない。語らないからこそ、その目の、ぐっと耐えているものが目力となるのだと、健さんは一時期精神的に倒れた岡村隆史を励ました。人を思いやる気持ち。この思いの強い健さん。しかし、それは言葉ではなく、行動で示す。そして、それを静かに密やかにおこなう。