やはり、俺の昭和POPSには、来生たかおの『浅い夢』も捨てられないだろう。はっきり言って、名曲だね。とても、切ない感じもあるし、懐かしい感じもある。少年の頃の良く遊びに行った海に戻ってみたい気もするね。恋してしまう時のときめきをたんたんと歌い上げている。クラシックに似た余韻がありもする。
浅い夢 / 来生たかお
この曲の素晴らしさは、姉の来生えつこの作詞にあることは間違いない。Wikipediaによれば、「タイトルは、来生えつこが敬愛する吉行淳之介の小説「浅い夢」に由来しており、自身も短編集『エピソード』(角川書店/1988年)に同名小説を収めている。」とのことであるが、それにしても、完成された詩である。海辺、夏、一目惚れ、憂いの横顔、全てを一瞬の中に押し込めながらも狂おしく二人だけのメランコリーで静かな時が流れる。美しくきらめく夏を後ろに置きながら。
夏の日の 海の町
飛び散る きらめきの中
夜毎の 海の宿
飛び交う ざわめきの中
ひときわ 眼をひいた
あなたの 静かな横顔
明るい海辺には
不似合いなメランコリー
どこか遠くを 見ているようで
かき上げる前髪から
静かな眼が のぞいてた
その一瞬の ときめきで
あなたを選んでしまった
浅い夢を 見ているようで
私の体 妙に軽くて
浮き上がりそうだった
夏の日の 海の宿
飛び交う ざわめきの中
人知れず 私は
あなたの 手をとった
浅い夢~唄 来生たかお (日本のシンガーソングライター、作曲家)
Musical Entertainment/娯楽
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