児玉清という存在

児玉清

児玉清という俳優

児玉清という俳優について、今どきの人達が知っていることは、かのテレビクイズ番組の『パネルクイズアタック25』の司会者であったということであろう。というか、むしろ、博多華丸のモノマネ芸から、児玉清を知った人も多いのではなかろうか。かくいう私も、テレビでの渋い役以外の映画での児玉清を観たことはなかった。

ところが、あまりに突然に寒くなったので、自分の部屋の中にある小さな衣裳部屋の中の衣替えをしていた時に、彼の文庫本『負けるのは美しく』を発見してしまったのだ。

実を言うと、どういうわけか、その本を私は読んでいなかったのである。かなり寒い冷たい雨が降るとても陰気な暗い昼であったので、私は布団の中に入り込み、この本を読むことにした。

何も期待してはいなかったのだが、どっこい、エッセイであるのだが、とても面白い話が多くあった。そして、彼の書く文章は美しく、誠実で、小玉清という長身のナイスミドルのスタイルそのもののようなすっきりした感じがあった。そうだ。彼自身のジェントルマンさが文章にある。うーむ。遅まきながら、発見したな。そう思った。

うーむ。顔の良い人は心も良いというが、そういうことか?そして、気骨がある。読むと、本当に人生についての教訓があるね。

児玉清
1934年、東京生まれ。学習院大学文学部独文科卒業。東宝ニューフェイス13期生として採用され、61年『別れて生きるときも』で映画本格デビュー。『山河燃ゆ』『HERO』『鹿男あをによし』など、多数のテレビ番組に出演。人気の長寿番組『パネルクイズアタック25』や『週刊ブックレビュー』などの司会や書評家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

負けるのは美しく 著者略歴

負けるのは美しく

上述したように、とても良いエッセイ。そして、ある意味、哀しい人生の想い出もある。特に、若くして逝った娘とのことを書いている部分は涙を誘う。そして、彼は、小説にしても映画にしても、かなりの精通ぶりである。


負けるのは美しく (集英社文庫)

就職活動の一環としてなりゆきで受けた東宝映画のニューフェイス試験で、遅刻した上に水着を忘れ、パンツ姿で面接したが見事合格したこと。生来の天邪鬼が顔を出し、天下の黒澤明監督にたてついてしまった新人のころ。大スター三船敏郎をはじめとする数々の名優との思い出。運命の出会いと結婚、そして36歳という若さで逝った最愛の娘。読む人の心を静かにそっと揺さぶる感動のエッセイ。

内容解説

児玉清の本

本当に、児玉清は本の虫である。そして、その選ぶ作品がまた良い。芸能界きっての読書家と言われたことはある。小説を愛するそのスタンスに、学ぶところが本当に多い。

人生とは勇気


人生とは勇気 児玉清からあなたへラストメッセージ (集英社文庫)

クイズは人生と同じ。そのときボタンを押せるか押せないか。人生とは勇気、と、毎回思う―心に染み入る言葉が入った、数々のインタビュー。さらに、子供のころの疎開先でのつらい思い出、俳優になった運命的なできごと、本を読むよろこび、などを綴った最後の連載エッセイも収録。正義の人、反骨の人、学究の人、そして何よりも思いやりに満ちた人、児玉清が伝えたかった最後のメッセージ。

内容解説

すべては今日から


すべては今日から (新潮文庫)

日本でもっとも本を愛した俳優・児玉清。講談本で〈物語〉の面白さに目覚めた少年時代、洋書で読み耽る海外ミステリーへの愛、母の急死から始まった俳優への道、新幹線での運命の出逢い、そして結婚……。「今勝て、痛みはあとだ!!」の精神でタフに歩み続けた波瀾万丈の77年間が、紳士的かつ情熱的に語られる――。ライフワークとなった書評とエッセイを一挙に収録した、珠玉の遺稿集。

内容解説

寝ても覚めても本の虫 Kindle版


寝ても覚めても本の虫

「もうぞくぞくとするような楽しみなのだ」――大好きな作家の新刊を開く、この喜び! 本のためなら女房の小言も我慢、我慢。眺めてうっとり、触ってにんまり。ヒーローの怒りは我が怒り、ヒロインの涙は我が溜め息。出会った傑作は数知れず。運命の作家S・ツヴァイク、目下の“最高”N・デミル、続編が待ち遠しいT・ハリスに、永遠の恋人M・H・クラーク……。ご存じ読書の達人、児玉清さんの「海外面白本探求」の日々を一気に公開。

内容解説

ひたすら面白い小説が読みたくて


ひたすら面白い小説が読みたくて (中公文庫)

上橋菜穂子『精霊の守り人』、百田尚樹『永遠の0』、宮部みゆき『孤宿の人』からトム・クランシー、デイック・フランシスまで。東西の小説42編を取りあげ、読む人を引き込む語り口で、作品世界へと誘う。本の溢れる中、何を読んだらよいか悩める本好きに贈る、書物への愛が溢れるブックガイド!

内容解説

児玉清の「あの作家に会いたい」 


児玉清の「あの作家に会いたい」

物語を紡ぎ出す作業とはどんなものなのか。物語を書くことのできない読者にとっては
実に興味のあることだ。また、どんな経緯で小説家、いや作家を志し、それがどんな形で成功し世に出ることとなったのか。
本書は、俳優であり、「パネルクイズアタック25」の名司会としても知られる児玉清氏が、現代の人気作家25人と対談し、創作の秘密を解き明かすものである。
芸能界きっての読書家として知られる児玉氏の、的確かつ丁寧な質問に、作家たちも思わず本音をのぞかせていく。
東野圭吾さん「大人の鼻をあかしたかったら、本を読もう」、
桜庭一樹さん「悪意も苦悩も人生の本当を書きたい」、
北方謙三さん「人の心を揺さぶってこそエンターテインメント」、
山本兼一さん「仕事に誇りを持っている人を書きたい」、
宮部みゆきさん「物語は人間に必要なもの」など、児玉氏が引き出した作家たちの
珠玉の言葉を味わえる一冊。

内容解説

次回は、児玉清の映画やドラマについて、是非、記載してみよう。

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