めぞん一刻は、ラブストーリー。そして、コメディである。
どんな環境についても、高橋留美子の目線は温かく、優しい。
よく書いたなと思うのは、五代君が就職できずに務めるバイト先のキャバレーの話。
コメディ漫画で、キャバレーを入れてくるなんて、高橋留美子先生は、シブ過ぎる。
チャッカリ、人生の喜怒哀楽をキャバレーの中にも入れ込んでくるんだから。
キャバレーの店長のキャラがイイね、本当に。五代君との掛け合いも最高だ。
でも、いそうだよね、こんな人。
宣伝部兼任福利厚生部長の五代勇作であった!
あまり出演の少ない二階堂君にも、キャバレーでのバイトが見つかってしまう。
今でも。令和には、キャバレーなんてないか?どうなんだろうね?
昭和って、こういう感じだったんだよね。確実に。
キャバレーの中の人生って、多分、こんな感じがあったのは間違いないね。
五代君の子供に愛されるキャラは、とても、大事なことだね。
五代君は、キャバレーの中でも、一生懸命、人の為に尽くすのであったね。
五代君のお人よし過ぎる点がイライラするところもあるかもしれないけど、人は、やっぱり、そういう人を信頼するよね。多分。
一刻館の住人達のゆすり的大宴会こそ、逆に、五代君の一番の魅力かもしれない。
どうしようもない、間の悪さの中に、この漫画の真(マ)があったりもする。
世の中は、いろんな職業があって、その向こうにいろんな生活の姿がある。そこをどう捉えていくかというところにこそ、物語のコメディを超えた真実があったりする。
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