小説家である高橋三千綱の『投資家の父より息子への13の遺言』から、投資秘伝を盗もうではないか。
投資家の父より息子への13の遺言
この本、投資家である父という主人公は高橋三千綱と別人のように書いているが、そこに書かれている株投資に関する手法や経験は多分自分のものがかなり多いのではないか?
局面分析
株式投資で大事なことは局面を分析することだ。現在どのような局面にいて、そそして、この局面が終われば次はどのような局面に移るかを知ることが必要不可欠だ。ある局面だけをみていい気になって走っていれば次の局面で破壊的な暴落に負うこともあるのだ。だから、局面分析が大事なのである。
いつの時代でも相場は自分の向きたい方向に動いていくのだと投資家は思いがちである。例えば、野村證券は1987年に5,990円をつけたが2011年には223円まで落ち込んでいる。その25年近い間に何回も内気沈みをしている。今は498円である。その何回かにおいて彼は自分の読みが外れたことを言っている。ここまで落ちたら買いだろうと予測しても、更に下がったと。
投資の極意
今、オマエがそこに生きていることに感謝しろ。そして、その背景にある次の言葉を常に心の中に持ち続けろ。
1.親の痛みを知れ。人の心の痛みを知れ。謙虚になれ。
様々な人との出会い、仕事上での挫折、発見の中で、投資家として自分がいつも肝に銘じている法則は次のものだ。
2.10%損切りルールを守る。
たとえば1株1000円で買った株が900円になれば迷わずに売るのがこのルール。1割損で売っておけば、その後その株がいくら下がっていようが胃を痛めることはない。下がってきたらいったん売ること。そして、これは徹底すること。
3.買い下がり、売り上がり、はしない。つまり、ナンピンをしない。
10%下がったら買い増しをしたくなるが、そんなナンピン買いもしないこと。その時点で、潔く売る。株には相場の流れのトレンドがある。株はいったん下げのトレンドに入ると、それが大底を打っても容易には元に戻らない。そのトレンドである局面をしっかり分析できるようにしておくこと。
自分でも、近頃もある株で10%以上下げたのに損切もせず、この買い増しナンピンをして大分損した。だから、このことは痛いほどわかる。
4.トレンドには逆らわないこと。
だからこそ、株のトレンドに逆らうな。ここでいうトレンドとは、個々の株の流れをいう場合と株式市場の景気循環という大きな流れを見る、二つの推移があることをいつも認識しておけ。
5.ピラミッティング、いわゆる買い乗せをすること。
最初に投資した株数を基礎にして買い乗せをしていくこと。ピラミッドの形を作る買い方である。絶対に逆ピラミッドの形を作っては駄目だ。
100万円を2億にする投資法
倍になる銘柄に4回再投資していけば、100万円は2億円になる。
1回目
資金は100万。これで株価1000円の銘柄を現物で1000株購入。この株を担保に信用取引で2000株を買う。株価が2000円になったところで信用買いした分を利食いする。結果、信用で200万儲け。現物株200万になっており資金は400万円に増加する。
2回目
資金の400万円で株価1000円の銘柄を現物で4000株購入する。現物株を担保に信用取引で8000株を買う。株が倍の2000円になれば利食いする。信用で800万の儲けがでる。現物株は800万円になる。資金は1600万になる。
3回目と4回目
あとは判るだろう。同じことの繰り返しだ。3回目で6400万に資金は増加し、4回目で総資金は2億5600万円になる。いわゆる倍々ゲームだ。
このたった4回の手法で一番大事なことは確実に倍になる銘柄を見つけられるか否かのところなのである。そこさえ押させられれば、これは決して机上の空論ではないはずだ。
なので、実は、私もテンバーガーを今探しているのだ。
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