久しぶりに、『俺の株野郎』に戻ってみた。この株シリーズを記載しなかったのは、ブログにあまり興味を持てなくなった今年2カ月という気持ちがあったこととコロナの為に生活費捻出に実は結構忙しかったからだ。ところで、そんな俺を横目に、株と仮想通貨の急騰が今年になって半端なかった。あまり俺はそこに関係出来なかった。というのも、この急騰が本当に経済実態を反映しているのか、大変疑問だったので、そこまで入り込まなかったのだ。この2カ月の結果からすれば、俺は、とても、自分に対して腹を立てているのは事実だ。何故、もっとこの突然のバブルに乗らなかったのかと。
だが、それで良かったのではないかとも少しは思い始めている。なんてたって、先週金曜日の2月26日にとてつもない日経平均株の急落があり1,200円も下げ30,000円を割り込んだのだから。これを受けて、バブルの崩壊が近いとまでの指摘も出てきたのだ。
森永卓郎は言っている。この春には、バブルは崩壊すると。
彼の主張というか予想によれば、こういうことになる。
簡単に言えば日銀のカネと年金資金が湯水のごとくつぎ込まれ、それに乗じて儲けようとする海外ヘッジファンドが吊り上げているのが実態で、いつ暴落してもおかしくない「令和のバブル相場」だというわけだ。
出典:NEWSポストセブン
ビットコインとかの仮想通貨の急騰も実体のないものであり、実体のないものへの投資はいずれ崩れていくに違いないものであると。
彼のコメントで一番気になったところは、次の点である。ここは聞き捨てならないところであり、アメリカの長期金利上昇があった場合は多分森永の指摘することは起きてくるであろう。実際に、ニューヨーク・ダウは先週から下がり始めている。かなり、ヤバい状況にあることは間違いない。
もう一つ見ておくべきなのはアメリカの長期金利です。短期金利は中央銀行がコントロールできますが、長期金利は市場で決まります。これが2%になれば黄信号、3%だと赤信号と私は見ています。今はじわじわと上がって1.3%くらいまで来た。もう少し上がれば、株式市場に流れていた資金が、より安全な国債などにシフトして、株式相場は下落に転じるでしょう。
出典:NEWSポストセブン
この点に関しては、運用資産420億ドル(約4兆4800億円)規模のエリオット・マネジメントを率いる氏が、「米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和政策は惨めな結末を迎える」と指摘をしている。金利が上がると大変な市場混乱状況に陥ることを示唆している。加えて、ビットコインへの異常な動きも牽制をしている。森永卓郎と一致した見解なのである。
それでは、果たして、直近であるこの春に株バブルの暴落は本当にあるのだろうか?これについては、森永の指摘の通り、バブルはいつか崩壊するのであろうことは歴史をみても間違いないのであろうから、それは来るのであろう。しかし、それが今なのかは分からない。と、思う。
だが、この二人のバブル崩壊予想と指摘は見逃せないものの、逆に、この二人の見解はお金における考えが今の紙幣中心主義であるところに依拠しているものであることも間違いなく、果たして、これからの世界のお金に関する流れが今までの歴史のように行くのかと言ったら、それも全て正しいとも思えないところがある。若者の中に、仮想通貨を信奉する人間が増えてきているのも事実であり、お金に関しては、ホリエモンのように、紙幣など「信用」のために「しるし」であり、銀行などなくても直接人と人との交流の中で信用があればどうにかなるものだと主張する新世代が多くなってきているのも事実だ。
そう考えると、実体経済とは違うところでの株や仮想通貨の更なる急騰もあり得ないことでもあり、一概に、今、バブル崩壊が来るとも言えない。
ただ今言えることは、コロナというウィルスのお蔭で、金融市場も変革があり得るということなのかもしれない。ここ数カ月の株と仮想通貨の値動きには、どちらにせよ、注目すべきことは間違いない。仮に、この数カ月のうちに更なる急騰があれば、時代は変わりつつあることも視野に入れなくてはならないかもしれない。
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