めぞん一刻を語る㉝:潜在意識と顕在意識(1)

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めぞん一刻
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今回は、めぞん一刻を「心理学的アプローチ」から語ります。

人間は、その人の潜在意識にあるとおりの人生を歩むと言われています。

人間の意識には、2種類の意識があります。①表面意識(顕在意識)と②潜在意識(無意識)のことです。で、私達は、ほぼ、この潜在意識をベースに動いているらしいのです。毎日の自分のルーティンは殆ど、この潜在意識で無意識のまま、行動していることになるらしいのです。習慣とか。で、それは意識的にコントロールは出来ないようなのですね。

めぞん一刻での重要なモチーフは、「五代君は響子さんが大好きであるという潜在意識」が常にあるところに存在すると言っても良いでしょう。

五代君は新しい管理人として来られた響子さんに一目惚れしてしまいます。

出典:『めぞん一刻』(c)高橋留美子/小学館

それこそが、五代君の大いなる潜在意識になるのです。そして、五代君の顕在的な行動や発言は、この潜在意識によって、明らかに動き出します。

自分で意識的にコントロールできる意識は【①表面意識(顕在意識)】らしいです。

しかし、果たして、五代君は、自分の表面意識を意識的にコントロールできているのでしょうか?という疑問を持つ人も出てくるかもしれませんね。とても、できているようには見えない。

出典:『めぞん一刻』(c)高橋留美子/小学館

五代君の響子さんが兎に角大好きという潜在意識が、この漫画の重要なエンジンなのです。無意識に存在する響子さんラブフォーエバー潜在意識が色々な顕在意識として表出されてきて、たくさんの事件やトラブルに発展していきます。

ただし、一般的に言われているのは、顕在意識は意識全体のうち5%しかないということらしいです。なので、95%は、無意識である潜在意識によって支配されているらしいのです。

ただ、五代君の場合は、顕在意識としての行動や表現が意識理論の確率よりも高すぎる感じがしますが?潜在意識を直ぐに顕在化してしまうようなというか。

出典:『めぞん一刻』(c)高橋留美子/小学館

そして、めぞん一刻のモチーフは、この響子さん大好き潜在意識を具現化していくことにあると言い換えても良いのではないでしょうか。潜在意識の顕在意識への転換と言いましょうか。

学問的には、物事が現実化される仕組みというのは、【潜在意識レベルで、実現可能と思えていることは現実化され、実現不可能と思っていることは現実化されない】という論理的な仕組みにどうもなっているようなのです。

そのため、潜在意識レベルで「潜在意識を変えていくことは、可能だ!」と思えたならば、潜在意識を変えていくことは可能になるでしょう。

一方で、潜在意識レベルで「潜在意識を変えていくことなんて、不可能だ!」と思うのであれば、潜在意識を変えていくことが出来ないことでしょう。

出典:『めぞん一刻』(c)高橋留美子/小学館

五代君は、響子さん大好き潜在意識レベルを実現可能なものとの考えに辿り着き、潜在意識を具現化していくことになります。

そこに至るまで、何度も自分の中で響子さんは高根の花で勝手に実現不可能なものと思い潜在意識を現実的なものに変えていくことは出来ないと葛藤を繰り返すことが、この漫画の大きなテーマです。

「これだけやったんだから、さすがに結果がでるでしょ?」と思えるまでトコトン、コツコツとやるをすると、自分自身の潜在意識は「潜在意識を変えることは、そんなに簡単じゃないけど、・・だけど、ここまでやれば、さすがに潜在意識にも変化が起きてくるよね。」と思うようになるようです。

つまり、潜在意識が「ここまでやれば、さすがに潜在意識にも変化が起きてくるよね。」と思うくらい、コツコツと取り組めば、潜在意識も変わるようなのです。

出典:『めぞん一刻』(c)高橋留美子/小学館

この方法は根性論ではありますが、正攻法でもあるように思えます。世界中を見渡してみると、人生を激変させた人達も多くいます。

人生が激変した!ということは、潜在意識レベルで大きな変革が起きたことを意味する場合も多いようです。

また、響子さんは響子さんで、その潜在意識の中にあるのは惣一郎さんへの想いです。そこから、このめぞん一刻のストーリーのベースが出来上がっています。

響子さんの潜在意識と顕在意識については、次回に書いてみようと思います。

出典:『めぞん一刻』(c)高橋留美子/小学館

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ビッコレ

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