運と縁
前回、運の形は円が良いという話をした。勝負師の感覚だ。この円の流れであるが、人の縁とかの円にもオーバーラップする。円と縁。洒落ではないが、人との出会いとその後の付き合いを縁と考えれば、それは運と同じようなことである。出逢ったと思ったら、その後、一生付き合わない関係もあれば、出逢い何かの縁を感じ長い人生を良い部分もあり付き合うことになることもある。まさに、運の流れと似ているのだ。
そうなのだ。運も縁も一瞬の瞬間的ものもあれば、継続的なものもあるのだ。前者が例えば宝くじ。後者が夫婦関係とかだ。人との出逢いをみて、客観的に冷静になって、この人とは長い付き合いになるかもしれないなとか、そういう感性を磨いていくおく必要があるような気がする。ただし、運も縁も短期でも長期でも自分にとって、良い流れの感じがすることに気づかなくてはならないようだ。
だから、気付き
良縁を知る。運を感じる。それが全ての始まりのようなことが今までの「運とツキ」の3回の記事で分かったことだ。勝負師は、この流れを本当に大事にする。運も縁も自分の周りを円のように流れながら、引いたり押したりしながら、巡っているようだ。
その流れなのであるが、勝負の世界では、勝負師は常に、「大きな流れ」と「小さな流れ」を意識して行動をしているようだ。勝負に強い人は、この大きな流れと小さな流れを同時に感じ取れているようだ。結果、先を読めて、勝負に出れる。そして、勝つ。そして、それは瞬間に感じ取れる状態になくてはならない。そう、体感していく心と体を作りあげておく必要がありそうなのだ。この些細な小さな運と縁の流れを感じ取れること、これが運とツキを上昇させるコツだ。
どうしたら、そんな心と体に?
まさに、そこが我々の一番知りたいところなのだ。単純に言えば、心が濁っていない状態より心が清明に穏やかな状態であった方が縁も運もついてきそうな感じが誰でもするだろう。そこなのだ。心も体も常に「気分の良い状態」にしておくことが大事なのではなかろうか?勝負師は修羅場の中にあっても、心は静かに穏やかなはずなのだ。
出来るだけ違和感を失くし、それを自分の中から外し、気分の良い時間を増やしていくような状態を作りあげていくこと。そのような「気分の良い状態」とはどんなスタンスの時になれるのだろうか?
自分をごまかさない
周囲の流れを知覚し運に好まれるようにするためには、自分を知り他人を知らなくてはならない。自分のいいところを知り悪いところも自覚する必要がある。その上で他人を知るのだ。そうなるための最低条件は、自分自身に正直であることが必要になる。
自分自身に正直になるというのは、自分に張り付ている鎧や服を全て剥ぎ取るところから始まるのだ。自分の心を裸にする。時分に正直になる。そうすると、自分に近くなっていくのだから、気持ちがよくなるはずなのである。自分をごまかしているものを脱ぎ捨てることで、多分、「気分の良い状態」を作れるのである。どんな時も、そのような状態をすぐに作れるようにならなくてはならない。自分に正直になれば気分が良くなり、運は近づいてくるのだ。
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