面白いサスペンス映画を発見した。
イントロダクション
こんな感じで、この映画の紹介があります。横山秀夫の小説の映画化ですが、2つの大きな特徴が今回はあります。警察小説の警官が中心の小説が多い中で、この作品は泥棒という犯罪者が中心であること。そして、主役が歌手の山崎まさよしであること。極めて、異色な作品と言えるでしょう。
しかしながら、山崎まさよしの演技が良いですね。抑えた演技がこの主人公の心の葛藤を上手に表していて、素敵でした。
個人と組織の葛藤をリアルに描き、幅広い読者から絶大な支持を得ている日本ミステリー界の巨匠、横山秀夫。 「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「64-ロクヨン-」など、大部分の作品が映画やドラマ化されるなか、その特異な小説技法ゆえに長らく映像化不可能とされてきた“最後の一作”が「影踏み」(祥伝社文庫)だ。 警察内の人間模様に主眼を置いた横山作品で、泥棒という犯罪者を主人公にした唯一の例外。 まさにファン待望の異色作が、ついに実写映画化を迎えた。
Amazon Prime
圧倒的な存在感で主人公・真壁修一を演じたのは、日本の音楽シーンで不動の位置を占めるシンガーソングライター、山崎まさよし。難しい素材を鮮やかに映像化したのは、日本映画界の重鎮・篠原哲雄監督。青春映画のマスターピース『月とキャベツ』(1996)の名コンビがふたたびタッグを組み、同じ群馬県を舞台に、今度は「ハードボイルドにしてハートウォーミング」という新境地を拓いた。さらに尾野真千子、北村匠海、滝藤賢一、鶴見辰吾、大竹しのぶなど、邦画界を代表する演技派が集結。原作のクライム・サスペンス要素に映画ならではの大胆な表現も加え、一級のヒューマン・エンタテインメントが誕生した。
Amazon Prime
あらすじ
世間のルールを外れ、プロの窃盗犯として生きてきた真壁修一(山崎まさよし)。ただの「空き巣」とは違う。深夜に人のいる住宅に忍び込み、現金を持ち去る凄腕の「ノビ師」だ。証拠も残さず、取り調べにも決して口を割らない。高く強固な壁を思わせるそのしたたかさで、地元警察からは「ノビカベ」の異名で呼ばれていた。
Amazon Prime
ある夜、真壁は偶然侵入した寝室で、就寝中の夫に火を放とうとする妻の姿を目にする。そして彼女を止めた直後に、幼なじみの刑事・吉川聡介(竹原ピストル)に逮捕されてしまう。
2年後、刑期を終え出所した真壁は、彼を「修兄ィ」と慕う若者・啓二(北村匠海)と共に、気がかりだった疑問について調べ始める。なぜあの夜、自分は警察に捕捉されていたのか。そして、あのとき夫を殺そうとしていた葉子(中村ゆり)という女の行方は?恋仲の久子(尾野真千子)が懸命に止めるのを振り切り、自らの流儀で真実に迫っていく真壁。裏社会を結ぶ細い線が見えてきた矢先、新たな事件が起こって……。
役者
北村拓海
北村拓海が良かったね。茶髪で登場してきて、最初から生きている弟と思って観ていたら実は違ったということにも驚いたけど。今までの北村拓海のキャラとは違う役で、幅が増えた感じがする。
尾野真千子
山崎まさよし演じるノビカベを愛し続ける女を演ずる尾野真千子。既に、名女優の域に達しています。15年間、彼を愛し続ける。そして、彼の心の痛みを十分に理解している女。
山崎まさよし
主人公ノビカベ真壁は寡黙で言葉数が少なく、感情を表に出さない。笑顔もなければ、人前で泣いたり、苦渋の表情を浮かべることもない。朴訥とした無表情ぶりゆえ、彼が腹の底でいったい何を考えているのか推測しにくい部分が多いのだ。山崎まさよし自身がそういう人間ではないかと思える位に、その性格の全てを演じきってくれた。
コメント