ロングブレス
美木良介の「ロングブレスダイエット」が「ロングブレス健康法」にリバイバル化されて、流行っている。
この健康手法は、実は、日本で古来よりある「丹田呼吸法」にベースを持っていることは誰が見ても、明らかだ。
気の健康法
このブログでも紹介した「気の健康法」でも、その基本は、丹田呼吸法にあることは間違いない。
丹田呼吸を推奨していることによって、健康を取り戻すとしている。
ならば、大元締めと考えられる「丹田呼吸法」について知らなくてはならない。
それには、まず、禅とは何かを知る必要があろう。
禅とは何か?
禅にある言葉と言えば、良く言われるのは、「悟り」であり、対極の「煩悩」であり、「座禅」であり、「意識」、「無意識」という言葉だ。「菩提」もある。
これらの語彙を中心に、禅に近づいてみたい。
煩悩
全ての原点というか、根源に、この「煩悩」というヤツが人間に宿るので、禅をする必要があるということは、どの本や教本でも言っている。
煩悩。普通の定義でいけば、欲望の顕在系の総てを指すことかな。あれが欲しい。これでは嫌だ。許せない。怒る・・・等々、全ての心の有り様だ。
この間の大晦日。鐘は鳴る。百八だ。
四苦三十六と八苦七十二を足した我々の心の苦しみの合計数だ。
その煩悩の最大の更なる要因は自己意識である。
この自己意識というヤツも、やっかいだ。
人が見ている自分と自分が見ている自分の中の意識に大きなギャップがあるからだ。なので、自己意識は簡単に揺らぎ悩み、煩悩を誘発する。
ならば、悟りは?
悟り
悟りとは、この煩悩を失くすこと。
悟りとは、この厄介な自己意識を無くすこと。
悟りとは、ゴチャゴチャ自分にくっついている余分な全てを剥がし、根源的な自分の中に入っていくこと?
ただ見て、ただ聞く、何の判断もしない状態になること。
悟りとは、トータルで、全くの無意識になること。
その「お悟りさん」になるために、座禅があること。
ということで、煩悩を失くしお悟りさんになるために座禅があるということまで分かった感じがする。
それでは、座禅はどうやってするの?
座禅
お悟りに至るまでの座禅を知りたい。それが一番大事なことだ。
まずは、座禅の周辺知識を整理する。
セロトニンの分泌
脳の中に分泌されるる怒りなどの煩悩の原因になるのが「ノルアドレナリン」という神経伝達物質。
この「ノルアドレナリン」を押さえて心のバランスを整える役割をする脳内伝達物質が、「セロトニン」だ。
ちなみに、快感や欲望に関係する脳内伝達物質が「ドーパミン」だ。
「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」を調整するのが「セロトニン」なのだ。
「セロトニン」、偉し。
この「セロトニン」は、呼吸・咀嚼・歩行などのリズム運動で分泌が盛んになるのだが、座禅でも分泌が盛んになることは証明されている。
瞑想
吾れ、我れを喪(わす)れたり
荘子
赤子の心。自他の区別はなく、無条件に外界と交流する。
価値判断を下す「思う」という流れから、今ここにいて「空」であり価値判断などない「想う」という流れの中に入ることこそが、瞑想。
座禅と瞑想は違うが、表裏一体だ。
座禅の方法
1.なるべく静かな場所で。
2.柔らかな座布を敷き、お尻を載せて座る。
3.下半身は、結跏趺坐か半加趺座で座る。
4.一旦、上半身を深々とお辞儀するように前傾させる。
5.それから、体を垂直に戻していく。その時、腰の裏側だけに力が残るよう に、力を抜いていく。
6.からだの中心部の臍下だけに意識がいくようにする。
7.からだが前後左右に傾いていないかを確かめる。
8.左手の上に右手を載せ、拇指同士を合わせる。
9.目は半目。視線を前方の床に落としてやれば、半目になる。
10.丹田呼吸をする。
11.意識を何か1つに定め、ただ座る。
こういう感じが座禅であるが、結構大変かもしれない。
座禅グッズ
次回は、この「丹田呼吸法」を中心に記載をしたい。
コメント