混迷する時代
この時代、新しく色々なことが生まれてくるが、逆に変わらないのは、リーダーの資質である。ロシアのウクライナの戦争といい、中国や北朝鮮のことといい、独裁国家のリーダーの有り様が毎日流れてくる。どう見ても、悪のトップに見えるのだが、本人や周りや国民はそう思わない。
国内に転じれば、ジャニーズ事務所やビッグモーターや損保ジャパンの話など、リーダーの最低な信じられない姿が見えてくる。やっていること自体が悪に近いのだが、誰もそれを止めれない。忖度して、それを許していく。そして、悪はその世界では悪ではなく、善に近いものにすらなっていく。強いヤツに歯向かうと損するか、その世界で生きる権利を失うのだ。独裁国家ならば、殺される。
こんな混迷する時代の中で、我々がリーダーや重責を担う人間に何を求めたら良いのかを考えてみた。というか、我々が理想とするリーダーのあるべき姿として、何を基準として動いていかねばならないのかを考えてみた。
何故か、浮かんできた言葉があった。
出てきた言葉は、ノブレス・オブリッジだった。何となく覚えていた言葉だ。
新しい記事を、自分の別のブログ「モノ知り映画・小説・漫画」に載せたからに違いない。
そうだ。「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開予定記事を書いていたからに違いない。
007のジェームズ・ボンドのことを考えていたら、主演俳優のダニエル・クレイグのスーツ姿を想い出していたら、この言葉に繋がった。何だろう?
ノブレス・オブリュージュの意味
ノブレス・オブリッジ??心に浮かんだ言葉。頭の奥にあった言葉?
ネットで、早速調べてみた。
それは、ノブレス・オブリッジではなく、正確には、ノブレス・オブリュージュであった。それも、英語ではなく、フランス語であった。
noblesse obligeが正しい言葉だ。
この言葉の持つ意味については、やはり、ネットには多くの定義的なものが載っていた。参考になるのを下に挙げておきます。
この言葉の意味するところは、どうも、次のような意味になる。
高貴な身分にある人は、その身分にふさわしい高貴さ、寛大さ、勇気、気品、高潔さ、を身に付ける義務がある。
そこが転じて、マネジメントの世界で良く言われる言葉らしいし、武士道の精神にも相通ずる言葉なのだ。
では、何故、007のジェームズ・ボンドにそれを感じたのか?
The name is Bond. James Bond.
ジェームズ・ボンドのノブレス・オブリュージュ
ジェームズ・ボンドに、男の生き様を見つける人は意外と多い。
ジェームズ・ボンドに、ノブレス・オブリュージュはあるか?
あるように思う。女好きで、だらしないように見えるが、心の底は熱い。
彼の中にあるのは、ある意味、日本における武士道に近いものがある。表面は軽く見せているが、精神は、極めて、忠義に熱く責任感が強い。必ず、頼まれた仕事を成し遂げる。それは義務にも近い。
自分の勤務先である組織MI6なるイギリスの諜報機関に対しても、しっかりと忠節を守る。
個で全てを解決していくが、そこに至るまで、自分の正義と組織の正義のために身を尽くして行動する。
これをノブレス・オブリュージュというのだろう。
ただし、ボンドには、武士にないユーモアだらけであるが。
そこが、また、いいところなのだ。
ジェームズ・ボンドの仕事術
ジェームズ・ボンドの生き様は、ビジネスマンにも受けるようだ。
ボンドの言葉に次のようなものがある。
一度王になれば常に王。だがナイトは一度きり
ビジネスマンは誰もがナイトだ。結果が出ても気を緩めると誰かに出し抜かれてしまう。次に勝てる保証がないのがナイト。ならば勝てる時に徹底して勝つこと。稼げるときは躊躇しない。
コメント