町田君の世界

哲学

映像化することの何か

漫画は随分と昔から読んでいたので、面白さは分かっていた。

今回は、映画も観た。

正直言って、漫画の映像化が難しかったのかという感想が残ってしまったケースではあった。

が、しかし、町田君の存在の現代の意味で問うところを中心に描かれていた点は、良かったように思った。

そこで、町田君の世界を知らない人のために、この記事を書いてみることにした。

そう、幸せになるために、この町田君の世界はかなり大事なことだなと感じたので。

町田君の世界(漫画編)

圧倒的なほど、良い人であり続ける町田君の世界を知るのには、やはり、原作である漫画に触れておくべきだろう。

物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。最近、猪原さんがそばにいると町田くんはドキドキしてしまいます。初めての気持ちに戸惑い…どうする? 愛にあふれるクライマックス、ついに完結です!!

どの巻でも、そのままでいいんだよとそっとささやいてくれる町田君。漫画のコミックスは全7巻あります。そんな気持ちになりました。

人間不信の世の中。残酷なことも多いし、人の心を踏みにじることもしばしばある世界。人は信じられるのだろうか?

でも、町田君は言う。

僕は、人が好きだと言う。何度も言う。

この世界が悪意に満ちていても、町田君には、そんなことは関係ない。我が道を行くのだよ。

世の中が綺麗に見えないことが多いのに、町田君には、綺麗に見えるのだよ。

町田君に見える世界には、確かに、温かい人がいて、希望があって、想像が出来て、夢があるようなのだ。本気で。

だから、純粋に、何のためらいもなく、人を信じる町田君なのだ。

そして、彼と関わる人達は、町田君の世界に引き寄せられていく。

希望や夢や人を好きになっていいんだと思えてくる。そんなテーマに真正面から取り組んでいる不思議な漫画なのである。

そして、読んでみると、心が洗われるのだ。

一読、心頭滅却。

町田君の世界(映画編)

この映画、何が凄いかと言えば、映画の主人公町田君は新人。周りを、映画界の名優たちを揃えるという斬新な設定なのだ。

松嶋奈々子、戸田恵梨香、池松壮亮、前田敦子、高畑充希、岩田剛典、佐藤浩市というような映画主演級の俳優を配しているのだ。

そして、近時、私の一押しのバイプレイヤーである北村有起哉も出演している。素晴らしい。

父親役の 北村有起哉が町田君に言う。

「わからないことから目を背けてはいけない」と。

町田君は、それで、自分の好きという感情などの「わからない」の答えを求めていく。

原作のほっこり感を映画でも十分に提示出来ています。

人間が好きで、ごく自然に他者を思いやる言動をとるけど他人の自分への想いには超鈍感な町田君が描かれています。

新しいヒーローの誕生、ですね。

町田くんが“わからない感情”に出会う時、
すべての人を巻き込んで、予測不能のドラマが動き出す――
町田一(細田佳央太)、16 歳。地味なメガネの高校生。見た目は優等生なのに勉強は苦手。運動神経はゼロに等しく、要領も悪い。
そのうえ、機械音痴で携帯不所持。得意なものが見当たらない……。でも“人を愛する才能”だけはズバ抜けていた!
困っている人を放っておけず、バスで立っているお年寄りがいれば必ず席を譲る町田くん。
ある日、授業中にけがをして保健室へ行った町田くんは、そこでサボっていた猪原さん(関水渚)と出会う。
不在の養護教諭に代わって手当てをしてくれた猪原さんだが、彼女は「人が嫌い」だと言う。そんな“ 人嫌い”の猪原さんが町田くんはとても気になった。
今まで出会ったことのない“わからない感情”が芽生え始める町田くん。誰かに優しくすることは、ほかの誰かを傷つけることもある……?
生まれてはじめて直面した現実に、町田くんの中で嵐が吹き荒れる! これまで関わったすべての人たちを巻き込んで、町田くんが走り出す。
“わからない”の先にある未知なる世界に向かって――!

映画『町田くんの世界』オフィシャルサイト
Blu-ray&DVD 2019年11月6日(水)発売!映画『町田くんの世界』公式サイト。主演:超新人×豪華キャスト×監督:石井裕也(『舟を編む』)が贈る、衝撃の人間賛歌!

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