出だしのシンセサイザーの音からして、哀愁漂うような、まどろみのような世界に自分を持って行ってくれる名曲。イフ(IF)。ブレッドという今は知る人も少ないバンドの曲である。作詞・作曲を殆どしていたデヴィッド・ゲイツは、ソフト・ロックというミュージック・エリアを開拓したと言える。
まだ、右も左もわからない幼少のころ、生意気にもラジオの向こうから聞こえてくるPOPSに憧れていたころ、好きな女の子が心の中を占め始めたころ、サッカーボールばかり蹴っていたころ、夏の昼泳いで帰った後に縁側の奥の畳でうたたねをしていたころ、深夜窓を開けて遠くに光り輝く星を見上げていたあのころ、いつでも、ブレッドの曲みたいなものが流れていた気がする。オールディーズっていうのは。そんなことかもしれないね。
ブレッドというバンド
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The Best of Bread
誰がどう思おうとも、デヴィッド・ゲイツを始めとするブレッドのメンバーたちは、事実上自らが生んだソフト・ロックという亜流のジャンルで永遠のアイドルになるつもりなどなかった。実際、この不朽のベスト盤のデラックス版に散りばめられたトラックは、ブレッドのそもそもの目的が、メンバーのひとりが言ったように「60年代をほんの少しでも長続きさせる」ことだったことを美しく証明している。けれども、その大半をゲイツが作曲して歌った親しみやすいヒット曲は、「Make It with You」から再結成したブレッドの最後の1曲「Lost Without Your Love」まで、ブレッドの遺産として今もなお色あせていない。ブレッドの曲は、しばしばありきたりの物真似になったが、ヒット曲は複雑になりがちなたぐいまれなメロディーセンスと、ポップス界切っての清らかなテノールボイスによる一見すがすがしいトーンを備えていた。80年代のMOR界のアイドルだったクリストファー・クロスや、新進のデヴィッド・ミードなどのさまざまなアーティストが、ゲイツとブレッドから影響を受けているのは明らかだ。(Jerry McCulley, Amazon.com)
内容紹介
イフ/ブレッド IF/Bread
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イフ/日本語訳付
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1971年ブレッドのヒット曲、デヴィッド・ゲイツ作詞、作曲の作品です。出だしの音をモーグ・シンセとテレキャスターをつないで出しているのが当時としては斬新でした。そのバックに流れるアコスティックギターのアルペジオが郷愁を誘い、恋する男の切ない思いを華麗なメロディに乗せています。海外のみならず日本でも多くの方にカバーされていますが、ここでは本家本元でお送りします。(日本語訳はあくまでも私見です)
YouTube
Bread – If (with lyrics)
原詩がそのままのYouTubeなら、これ。
![](https://i.ytimg.com/vi/LYFJRomR12k/maxresdefault.jpg?sqp=-oaymwEmCIAKENAF8quKqQMa8AEB-AG-B4AC0AWKAgwIABABGGAgYChgMA8=&rs=AOn4CLBM2MB2fnz-mI89oSk_CmOLx2aBbw)
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